噂で聞いた牧先輩像はどうやら当たりのよう。…なんて頭のどこかで考えていた、平凡な私。
「怪我してない?」
ほんとに心配そうな顔をして私に怪我の有無を聞く先輩ににこっと微笑んで大丈夫です、とだけ言った。
「よかったあ…」
肩をなでおろし安心する先輩は本物の天使のよう。…まぶしい。
「もし、痛むようだったらすぐに病院に行ってね?あ、私は2年の牧千春っていいます!」
「…ありがとうございます」
牧先輩の心からの笑顔と、愛想笑いの私の笑顔がくっきり対比されているようでいたたまれなくなった私はバッと勢いよく立ち上がった。

