上手な失恋のしかた。



その泣き声を聞いた私の頭に浮かぶ『オバケ』の三文字。


…いやいやシャレにならないから、私こういうの信じないたちだけどこういうのは、こ、こわこ


「…………やっぱり、フラれた」


…え


プチパニックを繰り返す私の耳に再度届いた泣き声。

それは、ひどく辛そうで。

その声に惹かれる様にして、私はドアの隙間をそっと覗いた…



「千春に、フラれた、…はは、俺、カッコ悪」


ーーー覗いたその先には、携帯電話を耳にあて、大粒の涙を流しながら苦しそうに笑う人がいたーーー