「2人ともよく頑張ったわね。待ってて、すぐに持ってくるわね。」
私は用意していたバスケットからパン、チーズ、りんごを取り出し2人の前に並べた。
「わーい!」
2人とも夢中で食べて、私が2人のために置いておいた朝食はあっという間になくなってしまった。
「…少なくてごめんね。」
「ううん!いつもありがとう!
カノン先生!!」
そう言ってマリは笑顔で手を振りながら帰っていった。
「ふふっ。よかった。」
マリの笑顔を見送っていると「グーっ」とお腹が鳴ってしまった。
「…私は夕食までの我慢ね。」
そう言って教会の掃除を始めた。

