先輩の目、優しい。
まだ抱いていてくれている。
先輩の胸元に寄り添ってみた、心地いい…


見上げると先輩が優しく私を見下ろしている。
さぁ、と押し退けられないように何か喋らなきゃ!


「…幸せです。私、今日のこの思い出だけで生きていけます…」

「本当に?我慢できるの?」

「…大丈夫です…」

「そーか?」


えっと…?
先輩がまた私を抱きしめる…


「これ…一線越えないでいられんのか?」

さっきより深く先輩の唇が。唇だけじゃなく…
熱い…です…

「ゴメン、なんか俺が我慢できなかった!」
…せ、先輩?