「けど…!」
「何だよ青城、お前何でかばってんの?」

青城君が私に向かって何かを言おうとしたとき、イジメの主犯。菅崎玲哉(カンザキレイヤ)が、言った。

「あ?てめぇに言われたかねぇよ。」
「はっ、お前さ。明日菜がイジメられてるの今日知ったんだろ?」
「あぁ」
「いつからだと思う?」

この人…!何を言うつもりだ!?

「いつって、今日じゃねーのかよ」
「ははっ、やっぱな。イジメはな…」
「やめて!!青城君は関係ないでしょ!?」

私は耐えられず、叫んだ。

「イジメは、二年になったくらいからさ。」
「そんな、前から…」

いや、やめて。青城君を仲間に入れないで!青城君がそっちに入ったら、私は…。

「もう、いいでしょ?このさいだから聞くけど、菅崎の目的は何なの?私をこの世から消すため?それとも遊び?」

私は、息も吸わずに言った。
手が…震えてる。

「目的ねぇ、何、明日菜死にたいの?」
「死にたい?えぇ、もちろんよ。こんなことされて死にたくない人なんているの?」


はぁ、もういいや。なんか、疲れた。

「…じゃあね」

私はそう言って、教室を出た。
向かった先は…もちろん屋上。
飛び降りる。

「明日菜!!待てよ!!」
「ついてこないで。」

青城君が、追いかけてきたので走った。