-ガチャ
あのまま、青城君は私の膝で寝たまま起きず、授業をほとんどサボった。
ボーッとしてたら、屋上のドアが開いて王子が入ってきた。
「王子…」
「名前でいいよ、王子なんてキャラじゃないし。」
「あ、藍井君。わかったの?」
藍井君は、ニコッと王子スマイルを向けてきた。
なんと眩しい笑顔。
「うん、一応ね。それより、洸は何で寝てるのかな?しかも、姫の膝枕で」
藍井君は、青城君を一蹴りした。
「いでっ、何すんだよー。」
「黙れ。理由、わかったぞ。」
うわー、わかったんだ。
「お前のクラスの女子に聞いたらさ、意味わかんねぇ事言ってた」
「はぁ?何だよ、てか何で女子なんだよ。」
「女の子の方が素直だしね。」
そう言って私を見て笑った。
「はぁ、で?」
藍井君は、その時の事を話始めた。

