「にしても、お前ほんとに変わんねぇな!泣き虫は治らないってか?」



嘲笑う柳くんをみて、私はムカッとした。



「しかも道端にしゃがみ込んでよ、超ウケるんだけど」



柳くんはさらにお腹を抱えて笑う。



私の怒りは頂点に達した。



「柳くんだって……そういう意地悪なところ変わらないじゃない!!」



「はぁ?俺は事実を言っているだけだぜ」



「そうですか!泣き虫で悪かったですね!!」



「何、逆ギレしてんの?」



まだ笑い続ける柳くんを置いて、私は早足でその場を立ち去った。



柳くんてば、外見は変わっても中身は全然変わってない!!


一瞬でも優しいと思ったのが間違いだったよ!!



辺りはいつの間にか暗くなり、夜風が吹いていた。