「結菜、大人になったらけっこんしような!」



「けっこん……?」



「うん!そうすれば、ずっと一緒にいられるんだぜ」



「ほんとに!?じゃあ結菜、大きくなったら章ちゃんとけっこんする!!」





互いに小指を絡め合わせた幼き日の約束を、キミは今でも覚えているのだろうか……



あれから10年後、私と章ちゃんは高校1年生になった。



かっこよくて、優しい章ちゃんが今でもずっと大好きなまま。



あの約束だって、ずっと信じていたのに……



なのに……その約束はある日突然、消える事となってしまった。