時は先週に遡り

「ああ、風城さん!ちょうどいいところに!」


うわあ捕まった。

この大家さんに捕まるとろくなことないのは住み始めて1年の私でも確認済みだ。


「なんでしょうか??」

いい子ちゃんやってるんだから話を聞かないわけにはいかない。

「あのねぇ、今度、風城さんちの隣に1人引っ越して来るのよぉ。で、お掃除しとこうと思って!業者に頼むのもお金かかってあれでしょう?」



この年代特有の話し方をしながら聞いた話は先が読めすぎて用件を言われる前に逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。


「ちょっと手伝って欲しいんだけど!」


やっぱり。


「いいですよ!新しいお隣さんのためですもんね!」

ここもやっぱりいい子ちゃんやってるので断れない。

「助かるわぁ〜!じゃあ私ほかの道具とってくるから、先にこの掃除機で掃除しててくれる?」

「わかりました!」

大家さんは鍵を掃除機を私に渡し、大家さんの部屋に入っていった。

私の隣の部屋に入り、掃除機のコンセントをさす。

「あ、ホコリやだからマスク持ってこよ。」

私がマスクをとって戻ってくると


「え、なんか燃えてる!?!」