琉稀「男嫌いってどゆこと?」



琉稀君が怒った口調で聞いてきた



私「あ、・・・えっと、何の事?」



私はとぼけて見せた



琉稀「とぼけるな・・・!本当の事言え!」



私「・・・っ!で、でもホントのこと話した
ら・・・びっくりするでしょ?」



琉稀「俺は何でも受け止めるよ・・・」



琉稀君がなんか、いつもより優しい・・・



私「う、うん・・・じゃあ話すね・・・」



琉稀「おう、何でも言ってみ」



それから私は琉稀君の隣に座り話し始めた



私「私ね今、お母さんと妹達で暮らして
るの・・・お父さんは・・・」



お父さんの話をすると、息が詰まる



琉稀「ゆっくりでいいから話して?」



私「うん、お父さんは他の女と出ていった
の・・・。」



琉稀「なんで?」



私「私とお母さんは、毎日のようにお父さ
んに暴力を振られたの・・・」



琉稀君は息を飲んだ・・・。



琉稀「だ、大丈夫なのかよ・・・傷とか・・・」



私「うん、お母さんは私を守ってくれて
ほとんどがお母さんに暴力を振るって
いたの・・・」



琉稀「お前の母さんは・・・?」



私「今は、楽しく過ごしてる・・・でも・・・」



琉稀「でも?」



琉稀君がちゃんと私の顔を見ながら話を聞いてくれた。




私「傷が・・・消えなくて・・・っ・・・う・・・」



お母さんの傷を思い出すたび泣いてしまう



琉稀「どんな、傷なんだ?」



琉稀君は私の背中を摩りながら聞いてきた



私「ナイフで皮膚を切られて・・・とっても大
きな傷が残ったの・・・」



琉稀「そんな・・・。他にもあるのか?」



私「うん、火傷の跡 頭を殴られた跡・・・た
くさんあるの・・・」



琉稀「そ、そんなに・・・」



琉稀君は、涙目になりながら聞いてくれた



初めてだ・・・こんな気持ちになったの・・・



私「それから、男が嫌いで、信じられない
の・・・男を」



琉稀「そうなのか・・・辛かっただろ・・・。」



私は目を見開いた、だって・・・



琉稀君が静かに涙を流していたから・・・



私「ご、ごめんね!こんな話して・・・」



琉稀「平気だ・・・俺もすまねぇ・・・動揺し
ちゃったし・・・」



私「ううん・・・大丈夫・・・。」