「上間さん、頭を上げて、で、どこでも良いから座って?
森下君も佐藤さんも」
「あ、はい……」
頭を上げて、適当に席に着く。
翔護はわたしの隣に、花歩ちゃんはわたしの後ろの席に着いた。
「……貴女のお父様が、この学校に、多額の寄付をなさったのよ」
「……えっ?」
「多額の、寄付、ですか……?」
思わず聞き返す。
「ええ、春休みの間にね。
娘が世話になるって……。
あ、その時校長が不在でね? 代わりに教頭と担任のわたしが、突然呼び出されてね。
こんだけ金出してやるから、娘を優遇しろ。
なにか問題があってももみ消せ。
私は世界的ファッションデザイナーだ、そんな私の娘がこんな高校に通うこと、ありがたく思えって」
森下君も佐藤さんも」
「あ、はい……」
頭を上げて、適当に席に着く。
翔護はわたしの隣に、花歩ちゃんはわたしの後ろの席に着いた。
「……貴女のお父様が、この学校に、多額の寄付をなさったのよ」
「……えっ?」
「多額の、寄付、ですか……?」
思わず聞き返す。
「ええ、春休みの間にね。
娘が世話になるって……。
あ、その時校長が不在でね? 代わりに教頭と担任のわたしが、突然呼び出されてね。
こんだけ金出してやるから、娘を優遇しろ。
なにか問題があってももみ消せ。
私は世界的ファッションデザイナーだ、そんな私の娘がこんな高校に通うこと、ありがたく思えって」



