でも、花歩ちゃんには知っておいて欲しいかな。
これから相談することになるかも知れないし。

「森下君、花歩ちゃんも一緒で良い?」
「上間さんが良いのなら、問題ありません」

わたしの言葉に、翔護は間髪入れず言い切った。

さすが決断早っ! と、先生が驚いた顔をしたあと、笑った。

さすが……?

「そう、2人が良いなら良いわ。
じゃあ3人。放課後にね」

「はい」

さくさくと先を行く先生の背中を見送りながら、のんびり歩く。

「凛ちゃん、なんだろうね?
話しって……」

「さぁ……。
全く見当つかないよ、聞いてみるしかないね」