普通なお嬢様の極秘恋愛

わたし達はそれぞれの席へと散っていった。

席は、入口から50音順。
机の上のネームプレートを確認して席に着く、
わたしは上間で、入口の近く。
翔護とも花歩ちゃんとも離れてしまった。

ちらっと教室内を見渡す。
よかった、わたしの陰口ばっかり叩いていた意地悪な女子グループの姿はない。

ほっと胸をなで下ろしたところで、前の席が空いていることに気がついた。

「はよーっす」

教室の扉ががらがらと引かれて、教室中の視線を集めた。
そこに立っていた男の子は視線をものともせず、堂々と教室に入ってきてわたしの前に座った。