普通なお嬢様の極秘恋愛

……不思議な感じ。

「よし、話は以上だ。

田中、森下に部屋の鍵を渡してやれ。
安達、ご苦労だった
中堂、今から出かける、車を出せ。

話は終わりだ」

皆、席を立ったお父様に一礼した。

お父様がリビングを出て行って、中堂さんが慌てて車を出しに行った。

一気に部屋の空気がやわらいだ。

緊張感が切れて、ふぅっと息を吐いていると、田中さんがニコニコと近づいてきた。
微笑みながら、ポケットを探っている。

「あったわ! はい、森下君!
お帰りなさい」

穏やかな笑顔で鍵を差し出す田中さんに、翔護もにこりと微笑んだ。

「……只今、戻りました」

ほっこりとした、親子のような優しい雰囲気で接する二人に、思わず笑が漏れる。