普通なお嬢様の極秘恋愛

「森下」

「はい、なんでしょう」

翔護は普段から強いけど、お父様にも一切怯まない。
呼ばれて、普通に返事をして、じっとお父様を見据えている。

わたしには出来ないなぁ……。

「お前、これからどうするんだ?」

「これから、とは?」

翔護が首を傾げた。

「いくら付き合いを認めたと言っても、高校にも行かず、仕事もない男となると問題だ。
しかも今のお前には宿もない」

「それは……」

翔護は押し黙ってしまった。
さっきまでの強気な態度は鳴りを潜めた。

「凛と付き合うなら、今まで通り高校に行け。
寮の以前の部屋を使って構わない」

「……はい!
ご厚意に感謝します」

何がどうなっているのか分からないけど、わたしの叶えたったことがどんどん叶っていく。
翔護が、お父様に言いたいことを言っている。
しかもそれが通っている。