普通なお嬢様の極秘恋愛

「そのままの意味だ。

倉持君との婚約は解消。
送迎は廃止。
学校も友達も、将来も、恋愛も、好きにしたら良い。
安達が凛に付くのも今日までだ」

す、凄い……!

簡単に言ってのけたけど、わたしが欲しかった自由がこんなに簡単に……!

って、考えてみたら普通のことなんだけど、それでも叶わなかったことが、こんな、いとも簡単に!!

翔護、どうやってこの自由を手に入れてくれたんだろう?

わたしは隣に座る翔護をちらりと見やった。
涼しい表情を浮かべている。

「それはよろしゅうございますけれども……。
あなた、だってあんなに……!」

お母さんが戸惑っている。
中堂さんも田中さんも「え?」って顔をしている。

安達君は知ってたみたいで、驚いた様子はない。
あ、翔護とやりとりしてたって言ってたもんね?

「すみれ、決定事項だ。
中堂、これからは凛から要請がない限り、車を出さなくて良い」

「は、はい、かしこまりました」

中堂さんが戸惑いながらも丁寧に一礼した。