普通なお嬢様の極秘恋愛

1-1、教室前。
入る前に小さく深呼吸をする。

中学の頃、わたしに陰口叩いていた人達がいませんように。
クラスに馴染めますように。
楽しく普通に過ごせますように。

「大丈夫ですよ、上間さん。
そんなに不安そうな顔をしなくても。
僕がついてますからね」

「だけど翔……じゃなくて森下君……」

「大丈夫です、ほら、行きますよ?」

がらりと翔護が、入口のドアを引いた。

「あ、花歩ちゃん?!」

「来たぁ、凛ちゃん!」

教室の入口に立つわたしの前に駆け寄ってくる女の子。
私の親友の花歩ちゃん。