「凛……。
元々細いのに、もっと細くなってる……」

「それさっき花歩ちゃんにも言われた」

そんなに痩せたかな?
自覚はないんだけど。

って、そんなことは今のわたしにはどうでも良くって。

「翔護……」

振り向くと、翔護の顔が思いのほか近くてびっくりした。

頬が熱を帯びていくのを感じる。
どくんと胸が高鳴って、目が離せなくなった。

優しくて綺麗な眼差しに、吸い込まれてしまいそう……。

「凛、そんなに間近で見つめられると恥ずかしいって」

「ご、ごめん」

あれ? こんなやりとり以前したような……?
首を傾げていると、突然キスされた。

さっと触れ合うだけの軽いキス。

嬉しいけど、嬉しいけど!
いきなりはさすがに驚く。