「じゃ、なんか飲み物でも買ってくるから」

「凛ちゃん、そこのベンチに座って待っててね」

ついた途端に出ていこうとする二人。
え、なんで?

「じゃあわたしも……!」
「凛ちゃんはお留守番してて。ね?」

言葉が重なった。
有無を言わせない勢いで、花歩ちゃんにがしっと肩を掴まれて、ベンチに座らされる。

「え? え?」

戸惑いながら、公園を出て行く二人を見送った。
何がどうなっているんだか……。

ぼぅっと青空を眺める。
あ、飛行機雲……。