ぽつぽつと、今までのことを花歩ちゃんに一つ一つ話す。

花歩ちゃんは途中頷いたり怒ったり、悲しそうな顔をしたり、質問をしたりしながら、わたしの話しを聞いてくれた。

順番に話していると、自分の中でも整理が付いてくる。
こんがらがったままだった気持ちと頭が、少しずつ落ち着いてくるのを感じた。

一通り話し終わって、俯きがちだった顔を上げる。
花歩ちゃんの後ろの壁時計に目を向けると、結構な時間が経っていた。

花歩ちゃんはため息を吐いて、すっかりぬるくなっているであろうメロンソーダに口をつけた。
わたしのアイスティーも、アイスじゃなくなっている。

こんなに花歩ちゃんと話すのって、どの位ぶりだろう?
わたし、こんなに話すこと、あったんだ……。