翌日、花歩ちゃんに連絡をしたら、急遽会って話すことになった。

電話で簡単に今までの出来事を話したところで、「どうしてわたしに一言も言わないで!」と怒っていた。

心配かけたんだな、って、改めて反省した。

花歩ちゃんと話すために家を出る。

お母さんが何か言いたげにしていたけど、視線を一切合わせることなく目の前を横切った。
安達君が着いて来て、違和感があった。

約束の喫茶店に着くと、花歩ちゃんがお店の前で待っていてくれた。
久しぶりに会う花歩ちゃんに嬉しくなって抱きついた。

「会ったらまず怒ろうと思ってたのに、そんな顔されたら怒れないよ」

花歩ちゃんは泣きそうな笑顔を浮かべていた。

「花歩ちゃん、心配かけて、ごめんね……」