「……わたし、部屋で食べる」
言って席を立つ。
「凛!!」
背後からお母さんの声が聞こえるけど、もう気にしない。
わたしは食堂を出て自室へと戻った。
「おーい、凛。
夕飯持ってきたぞー。
開けろー」
暫くして、安達君が部屋を訪ねて来た。
そっと扉を開けて安達君を迎え入れる。
その後ろには田中さんもいて、ぶつぶつ言いながらも安達君の仕事を見守っている。
「ほら、ここに置いとくからな?
後で下げに来る」
「ありがとう」
安達君がテーブルに食事の乗ったトレイを置いた。
いつもならちょっかいを出されるんだけど、今日の安達君の対応はさっぱりしているな、と出ていこうとする背中を見つめながら思う。
「……凛」
「どうしたの?」
ふと安達君が振り向いて、わたしを呼んだ。
お茶に伸ばしかけた手を引っ込めて、彼を見上げる。
言って席を立つ。
「凛!!」
背後からお母さんの声が聞こえるけど、もう気にしない。
わたしは食堂を出て自室へと戻った。
「おーい、凛。
夕飯持ってきたぞー。
開けろー」
暫くして、安達君が部屋を訪ねて来た。
そっと扉を開けて安達君を迎え入れる。
その後ろには田中さんもいて、ぶつぶつ言いながらも安達君の仕事を見守っている。
「ほら、ここに置いとくからな?
後で下げに来る」
「ありがとう」
安達君がテーブルに食事の乗ったトレイを置いた。
いつもならちょっかいを出されるんだけど、今日の安達君の対応はさっぱりしているな、と出ていこうとする背中を見つめながら思う。
「……凛」
「どうしたの?」
ふと安達君が振り向いて、わたしを呼んだ。
お茶に伸ばしかけた手を引っ込めて、彼を見上げる。