普通なお嬢様の極秘恋愛

お父様が「わたしのために選んだ」と言う好青年との縁談なんてその程度のことだったってこと。

わたしのことなんかどうでもよくて、結局自分しか可愛くないし、あわよくば自分のために娘をお金持ちに嫁がせようって思っていたのは知っていたけど……。

お父様が腕を締め上げられること、と、わたしの将来の旦那さんは、天秤にかけるとお父様の腕の方が大事。

締め上げたって言っても、多少痛かっただろうけど、そこまでひどくなさそうな程度なのに……。

この人はどこまでわたしを軽んじて、自分を愛するのか……。

わたしはなんだかおかしくなって、くすっと小さく笑みをこぼしてしまった。

本当に、バカバカしい……。