普通なお嬢様の極秘恋愛

「たとえ旦那様だとしても許せない!
凛になんてこと!!」

「はっ! な、なにを生意気な!
おい、離せ!
離せと言っているんだ!!」

こんな翔護、みたことない……。
いつもの優しい顔じゃない……。
目を釣り上げて、怒りをみなぎらせて、お父様を睨んでいる。

「離せ! 痛い!
痛いと言っているんだ!」

喚くお父様と、ギリギリとお父様の腕を片手で締め上げる翔護。
わたしはどうして良いのか分からずに、その様子を翔護の腕の中から見つめることしか出来なかった

日々鍛えていて、ボディーガードを務める翔護。
日々道楽に走り、昔のスリムな体型が嘘のように体がなまってしまったお父様。

そんなの、誰が見たって結果はわかっている。
威張り散らしたところで、怒った翔護にお父様がかなうわけなんてないんだから。