普通なお嬢様の極秘恋愛

「罰って……?
何かされたのか? 凛?

……。
転んだんじゃなくて、もしかして転ばされた……?」

翔護がわたしの耳元で小さく尋ねる。

どうしよう……。

一応自分の父親に怒られただけ、ってことになるのだとしたら、ビンタされたなんて言わないほうが良いのかな?

それに、翔護の雇い主はお父様だ。
もし、こんな人に雇われるくらいならやめる! って翔護が言いだしたら、わたしの隣にはいてくれなくなる……。

それは絶対、嫌だな……。

なんて答えようか困っていると、瀬田さんが口を開いた。

「か弱い女の子相手にあんなこと、よくできますねっ!
後ろに倒れこむほど目一杯頬を打つなんて!!

大の大人が、しかも男性がやることですか!
貴方、父親なんでしょう?!」