普通なお嬢様の極秘恋愛

倒れる直前に、後ろの2人に笑いかけたつもりだった。
「大丈夫ですよ、ごめんなさい」って意味で。
ちゃんと笑えたかわからないけど。

あ、今日倒れるの二回目だ……。
どうしてこんなにわたしは弱いんだろう……。

「凛っ!!!!」

……痛く、ない……。
……。

「あ……」

床に、背中から打ち付けられるはずだった体は無事だった。
しっかりとわたしを抱きとめる腕に、温かさと頼もしさを感じる。

「翔護……」

息を切らせているし、早い鼓動を後ろから感じる。
顔は見えないけど、急いで駆けつけてくれたんだって、すぐにわかる翔護の様子。