普通なお嬢様の極秘恋愛

「それはっ……」

お母さんは言葉に詰まり、視線をそらせた。

それから膝をつき、向かい合うおばあちゃんとわたし達の間に崩れるように座り込んだ。
机の三方を、わたしと翔護、その隣の一辺にお母さん、そして向かいをおばぁちゃんが囲んでいる。、

「手紙、読んだわ……。
よっぽど辛かったのね、凛……。
ごめんなさい、わたし……」

連絡とれなくて、どこにいるのかわからなくて、心配したのよ……?

さっきとは打って変わって、お母さんは静かにおずおずとわたしに弱々しい視線を向けた。

「ごめんなさい、でも……」

わたしは胸が痛くなった。

子どもが家出して心配しない親なんて、いない。
お母さん、とっても心配してくれたんだろうな……。