普通なお嬢様の極秘恋愛

わたし達は毎日、朝早くから夕方まで働いて、それから毎晩、隣り合って手を繋いで眠った。

大きな手に包まれて、暖かな気分で毎晩幸せだ。

わたしは瀬田さんや、ほかの仲居さん、あとは大女将ことおばあちゃんから仲居の仕事を習っている。

ゆりちゃんは若女将として仕事がとっても急がしそうで、あれからなかなか話せていない。

初日に会った仲居さんは急用で仕事に出られなくなってしまっているらしく、あれ以来顔を合わせていない。

慣れないことで毎日へとへとだけれど、翔衛がいるから頑張れる。

夏休みが2週間過ぎた頃。
わたしも翔護もこの生活に慣れてきた。

「おばぁちゃん、畑の草むしり終わったよ?」

翔護が汗をぬぐいながらやってきた。