普通なお嬢様の極秘恋愛

わたしは、瀬田さんと一緒に旅館内をくまなく歩いていた。
施設の一つ一つを説明してもらって、実際に目で見て確認中。

子供の頃遊びに来たきりで新館が出来てたとか知らなかったし、細かいところまではわからなかったので、しっかり覚えないと、と、メモを取りながら歩く。

そんな時、なにやら男性が言い合っている声が聞こえた。

「どうしたの?」

瀬田さんが言い合う男性達に近づいて声をかけた。

「あの坊主、どの持ち場で仕事させようかってな」

「だから、うちだって! あいつ、筋が良いんだよ!」

「え~、俺んとこに預けてよ。
彼、育てがいがありそうなんだよね。
のびしろたっぷり~」

「だから、俺んとこだっていってんだろ!」

……。
どうやら翔護は来て早々、ひっぱりだこなようだ。