「ありがとう、翔護……。
わたしも翔護と一緒で嬉しいよ。

そうだね、もう、不安になるようなこと、言わないからね?

明日から一緒に頑張ろうね……」

わたしと翔護はお休みのキスをして、それから隣り合って手を繋いで眠りにつくことにした。

一緒にいることはあっても、隣り合って寝たことなんてない。
ドキドキして、心臓の音が翔護に聞こえちゃうんじゃないかと心配になるほどだった。

「……凛、眠れない?」

ぎゅっと翔護の手を握る力を強めてしまっていたようで、わたしは慌てた。

明日から仕事だし、余計なことを考えている場合じゃないのに、
どうしても考えてしまって、隣の翔護が気になって……。

「だ、だ、大丈夫……」