普通なお嬢様の極秘恋愛

「しっかし翔ちゃんはかたっ苦しいのぉ……。
もっとフランクに話せんかね?

おばあ様なんて薄気味悪いのぅ……。
おばぁちゃんって、呼んどくれ」

「あ、はい、おばぁちゃん……」

おばあちゃんにたじろぎながらも言われた通りに呼ぶ翔護。
こんなやりとりを見る日が来るなんて。
思わず笑ってしまう。

「はいじゃない、うん、じゃ!
若いもんがそんなに遠慮してバカ丁寧な敬語など!
もっとのびのびしゃべらんかっ!
これから一緒に暮らしていくんじゃぞっ」

「あ、あたしもゆりさんじゃなくてゆりちゃん希望」

「う、うん、わかったおばぁちゃん。
それと、ゆりちゃん……」

「それで良い!」

満足そうに笑うおばあちゃんの隣で、ゆりちゃんが頬ずえをついたまま突然黙り込んだ。