「あっ! この子が凛ちゃんの彼氏?!
わっ! イケメン!
凛ちゃんやるじゃんっ!」

いつの間に仲直りしたのか、おばあちゃんの隣に腰を降ろしたゆりちゃんが、翔護をまじまじと観察している。

「ゆりちゃんお久しぶり。
相変わらずだね」

「初めまして、ゆり……さん?
森下翔護です」

さっきおばあちゃんにしたように、ゆりちゃんにも丁寧に挨拶をする翔護。

「わー、落ち着いてる!
凛ちゃん、年上の彼氏?」

「違うよ、同級生なの」

へー! しっかりしてるのね。と、ゆりちゃんは再度翔護の観察を始めた。

「えっと、凛……。
ゆりさんって……?」

「あ、お母さんの妹で……。
目の前にいるおばあちゃんの二人目の娘ね。
わたしのお母さんが長女で、ゆりちゃんが次女なの。

わたしのおばさんだよ?」