普通なお嬢様の極秘恋愛

「まず、私はお嬢様に謝らなければならないことがあります。
私が風邪だと言うのは、嘘です」

「え、嘘……?」

「うっわぁ、何だよお前、ずる休み?」

きょとんと聞き返すわたしと、吹き出す安達君。

「森下君が理由もなく、そんなことするわけないでしょ?!
安達君とは違うのよ?!」

加奈子ちゃんが安達君をたしなめた。
わたしも、そう思う。
でも、どうして嘘なんて?

「お嬢様は、学校では私がボディーガードとしてついていることを、知られたくなかった。

ですが今日お泊まり会で、クラスメイトが来ることになった。

私は、このお屋敷で働いているところを見られてはいけない、と思い、部屋に閉じこもっていることにしたのです」