「ちょっと安達君!
何してるのよ、ここ、凛ちゃんの部屋だよ?!

ってか。どうして?!」

加奈子ちゃんの声に、うるせぇな加奈子は、と頭を掻きながら、安達君がずかずかと部屋に入ってきた。

「凛、今日から俺がお前のボディーガードだ。
守ってやるからな」

わたしの前にしゃがみこんで、にかっと笑う安達君。

え、今日からボディーガード?!
安達君は何を言っているの?

翔護は?!
わたしの隣は、翔護じゃないの?

いきなりがしっと両手を掴まれて、わたしは驚いて動けなくなってしまった。
周囲のみんなも驚きすぎて、動けないようだった。