普通なお嬢様の極秘恋愛

「大浴場! みんなで一緒に入ろうよ!
楽しそうだねっ」

わ、一人で部屋のお風呂に入ろうと思ったのに、先にそう言われちゃうと、断れないなぁ。

中学の修学旅行も、みんなが大浴場に行く中、わたしは部屋のシャワーで一人済ませたし、銭湯も温泉も行ったことないから、人とお風呂って慣れてなくて恥ずかしいんだけどな。

「お嬢様、折角のお泊まり会なのですから、どうぞご友人とお楽しみくださいまし。
楽しいですよ、大勢で入るお風呂は」

田中さんはわたしの気持ちを察したらしく、そう言って微笑んだ。

「あ、は、はい……」

「わ、凛ちゃん顔赤いよ?
もしかして、恥ずかしい?」

わたしは加奈子ちゃんに顔を覗き込まれて、小さく頷いた。