普通なお嬢様の極秘恋愛

「あ、はい。大丈夫です」

わたしが返事をすると同時に、失礼します、と入ってきたのは田中さんだった。

「お嬢様。本日のご夕食と明日の朝食をご提供させて頂くお部屋の確認に参りました。
いつものダイニングではなく、応接間にいらしてくださいませね」

「あ、はい、分かりました」

きっと、お父様と鉢合わせしないための配慮だろう。
お父様は、ダイニングに知らない人がいることを嫌って、不機嫌になってしまうから。

そんな姿を3人が見たら、きっと驚いて嫌な気分になってしまうだろう。

「あとお風呂ですが、大浴場の準備が整っておりますので、どうぞ皆様いつでもご利用下さいませ」

田中さんのその言葉に、わぁっと由美ちゃんと加奈子ちゃんが歓声を上げる。