週末の2日だけのために、翔護の代理……?

「え、い、いいよそんな……。

2日間だけだし、女の子四人のお泊まり会だよ? 何も起こらないよ。
代理なんていいよ」

それに、翔護以外に隣にいられても……。
と、言いかけて、その言葉をどうにか飲み込んだ。

中堂さん、いるんだ……。

まだこの翔護との秘密の生活を始めて日が浅い。
わたしは時々、うっかりした行動をとりそうになることがある。

翔護は器用にこなしているのにな。
お手伝いさんとして、クラスメイトとして、恋人として、態度も言葉も切り替えて、翔護は本当に凄い。

翔護の大変さと比べたら、わたしは全然大変じゃないはずなのに、つい素が出てしまいそうになるのは、どうしてなんだろう。