……。
…………。

「あらあら、泣き疲れて寝ちゃったのかしら……?」

「そのようですね……」

「凛ちゃん、毎日色々我慢してるんだもん……。
気持ちが溢れちゃったんだね……?」

暖かい翔護の腕の中、わたしはふわふわと、そんな3人の会話を聞いた、ような気がした。
ん~……。
夢かな、なんだろ、ふわふわ、ふわふわ……。

「しょ……ご……」

「……凛? って、寝言か……。
大丈夫だからね……?」

守ってあげるから、と、翔護がぎゅっとわたしを抱きしめてくれたような、気がする……。

「それで、これからのことなのですが……」

頭の上で、大好きな翔護の声が聞こえる……。