「あんな浮気女が彼女とかあり得ねーから」 ……っ。 私は、しばらくそこから動けなかった。 でも、翔たちの会話を聞くこともできなかった。 私、そんなに翔に嫌われてたんだ……。 気づかなくてごめんね? でも、そう思ってるならあの時に否定してほしかった。 お前なんか彼女じゃねーよって。 そう言って笑ってくれたらきっとこんなに苦しくなることはなかった。