だから、私は少しだけ素直になってみる。


でも、次の翔の言葉に私は耳を疑った。


「……かわいい」


かわ、かわいい!?


いま、翔が言ったんだよね!?


うそ……。嬉しい。


「翔、いま……」


なんて言えばいいのかわかんなかったけど、翔は私の目をしっかり見て言った。


「お前の言葉も、今日の格好も。そのハチマキ、すっげー似合ってる」