嫌い以外の返事が欲しい。



そして、近藤さんの目の前に行く。


5組にいる皆がこっちを見てる。


そんな中、全くお構いなしに音楽を聴いてる近藤さん。


トントン、と肩を叩くとゆっくりとイヤホンを外した。


うわ、やばい超綺麗...!!



「あ、さっきの」


「俺は浅原冬。よろしく!」



覚えててくれたんだ。


そんなことだけでも嬉しい。



「近藤くるみさん」


「はい」



目がばっちりと合う。



「好きです、俺と付き合ってください」


「ごめんなさい」



その瞬間、クラス中がどよめいた。