「近藤くるみは、この学校で一番の美人。
でも、無表情で冷たいから誰も近寄れないらしい」
ユウ情報は正しいと思う。
あそこまでの無表情なんて、頑張っても作れない。
でもやっぱり...
「綺麗だったなあ〜」
「さっきからそればっかりだな」
学校一の美人っていうのも納得だ。うんうん。
高嶺の花っぽいオーラが全身から出てたし。
「クラスは...確か5組だったかな」
「よし! 行こう!!」
「はあ?」
「5組! 近藤さんに会いに行く!」
あんな美人、いつ誰かに取られるか分かんない。
早くアピールしないと!
「おいコラ引っ張んな、制服が伸びる!!」
ユウが何か言ってる気がするけど、気にしない気にしない。

