嫌い以外の返事が欲しい。



そして、その日から赤坂さんに会うことが多くなった。



「近藤さんっ、迎えに来たよ!!」


「一人で帰るから良いってば」



あの人が教室まで私をストーカーしてきた時も、



「あー! 冬くん見っけ♡」



さも偶然見つけたかのように、私のところへ駆けつけてきた。


私、そろそろこの人の顔見るの嫌になってきたんだけど。



「おー、乃愛じゃん! 今帰り??」


「うんっ。

でもね、友達が一緒に帰れなくなっちゃって...」


「え、一人? 大丈夫?」


「う〜ん...ねぇ冬くんさ、あたしと一緒に帰らない?

あたし一人じゃ寂しい...」



まあよくもこんなに猫かぶりできるもんだね。


すごいすごい。


浅原冬は赤坂さんの裏の顔なんか全く気づいてないだろう。


だって、「乃愛」なんて呼んでるもんね。


私なんかを好きになるより、赤坂さんを好きになるほうがよっぽど良いと思う。


美男美女でお似合いだし。


...良いな、それ。


うん、かなり良いじゃん。