嫌い以外の返事が欲しい。



歩き始めて少し経った頃。



「なあ、近藤さんさっきから一言も喋ってないぞ」



ユウが小声で話しかけてきた。



「いっつもこんな感じだよ」


「あと、歩くのすっげー速いんだけど」


「脚が長いからな」



近藤さんも早く帰りたそうだし、そろそろ話題を切りだそうかな。



「ねーねー近藤さん」


「何」


「近藤さんの好きなタイプってさ、どんな人?」



そう。


俺はこれが聞きたかったんだ。


恋愛とかまるで興味が無さそうな近藤さんだけど、好きなタイプくらいはあるだろ!



「好きなタイプ?」


「うんうん」