✱オレンジ✱


✱星に思いを[夕陽side]✱


こいつの笑顔を隣で独り占めしていたい。

「使ってないよっ」
って言って笑う、めいの笑顔にひかれた。


気づけば夕日が沈み月に変わっていた。

時計を見ればもう6時を回っていた。
夏も終わった今、日が沈むのが早くなった。


外はもう薄暗い。


そんなこと気にしてないかのように俺をみる、めい。

「見て見て、星がきれいだよ」

そう言って笑うお前の笑顔を守りたい。
俺がずっと見ていたい。


「今日はもう暗くなっちゃったし家まで送る」

家なんてバス停の近くだからバス乗ればすぐだよ。なんて言うけど俺はもっと長く一緒にいたい。


めいは照れながらも『ありがとう』って言ってくれた。


このまま続けばいいのにな。
そう星を見て願う。