『キーンコーンカーンコーン…』
やーっと授業全部おわった。
もかは塾があるからホームルーム終了と同時に帰った。
私はもちろん図書室よってから屋上へ行く。
『夕陽先輩がいますように…』
そう願い本を借りるために図書室へ向かった。
図書室の前に紙が貼ってあった。
『本日の貸出はできません。』
「え…」
図書委員がいないなら仕方ない。
本は借りずに屋上にいこ。
「あれ?」
ドアが開いてる。
不思議に思ったけどすぐに確信した。
夕陽先輩だ、って。
あの後ろ姿は絶対、夕陽先輩だ。
今日もキラキラ輝く夕日が登っていた。
夕日と重なって輝きを増す、夕陽先輩。
「かっこいい…」
「ん?あ、めいちゃん!」
小声で言ったつもりなのに…
気づくなんてやっぱり夕陽先輩ってすごい。
「夕陽先輩、どうしてここにいるんですか?」
「敬語なんて堅苦しいことやめてよ、めいちゃん」
と言いながら夕陽先輩は微笑んでくれた。
そんな事言われても緊張で…
あー、どうしようと思いながらこの沈黙を破ったのは夕陽先輩だった。
「俺さ」
『なぁに?』
言葉にならない言葉を心にそっとしまった。
「ここに来ればお前に会えると思ったんだ」
「え…?」
い、今なんて?ここに来ればって私がここに来るのを待ってたってこと?
そう思うと急に恥ずかしくなった。
今の私、顔が赤いんだろうな。
自分でもよくわかる。
「俺、めいちゃん って呼んでるけどちゃん付けで呼ぶことなんて今まで無かった。」
「じ、じゃあなんで名前で…」
「名前で呼びたかったんだ。どうしても。でもいきなり名前呼び捨てなんておまえが困ると思ったから。」
「困らないよ!!全然困らない!!」
ハッ、私なに強気になってんだろ…
ほら、夕陽先輩ビックリした顔してる。失敗した…
泣きたい。いっそのこと気絶したいよ。
「ははっ、下向くなよ」
夕陽先輩やっぱり優しいな。
こんな私のこと気づかってくれるんだもん。
「私…夕陽先輩に助けられてます。」
「また敬語つかってる」
しまった。敬語が頭から抜けない。
いきなり敬語やめるなんてなれるまでに時間かかりそう。
でも夕陽先輩のため!頑張らなくちゃ。
「使ってないよっ」
って笑って言った。夕陽先輩も笑い返してくれた。
『はははっ』
『あははっ』
笑いが何分間も続いた。
笑顔が耐えることなくこのまま2人でずっと笑っていられたらいいな。
夕陽先輩、今どんな気持ちなんだろう。
同じ気持ちだったらいいのにな。
