✱オレンジ✱


*好き、大好き*


「私、初めてここで夕陽先輩にあってから…今日までずーっとす・・・」

「まって」

あと少しで言えたのに…。
夕陽先輩がいきなり『まって』なんていうから。
もしかして聞きたくないのかな?


「俺から言わせて」


下向く私を夕陽先輩が優しく包み込んでくれた。





「好きだ。」



一瞬にして涙が溢れた。
夕陽先輩の言葉が嘘なんじゃないかって疑うくらいだった。

「い、いまなんて…?」


「好きだってゆってんの」


もう涙が溢れすぎて自分じゃ拭き取れないほどだった。

夕陽先輩の言葉でさえ嬉しいのに…
なのにそれだけじゃなく、優しく抱きしめてくれた。
優しくこんな私を包み込んでくれた。


夕陽先輩の腕の中はすごく暖かくて嬉し涙でいっぱいだった。


「俺と付き合ってくれるか?」

断る理由なんてない。
私の気持ち先に言われちゃったけどでも何も変わらない。

だって好きな気持ちは同じだもん。


「はいっ」

自然な笑顔で。一番の笑顔で。
夕陽先輩を見つめた。


「大好き。」

夕陽先輩の口から出た言葉は神様の贈り物よりも大切なもの。


「私も。」


こんな言葉を交わす日が来るなんて思ってもいなかった。


もか。私、今すごく幸せだよ。