「……い………めい!」

呼ばれてる。
誰…?私を呼んでいるのは誰?

「めーい!!」

はっ!やばっ。私もしかして寝てた!?
授業終わってる…

「やっと起きた」

上から声が聞こえる。
顔を上げた。そこには夕陽先輩がいた。

「夕陽先輩!!!!?」

どうしてここに?って聞きたかったけど驚きのあまりに声がでなかった。

「爆睡だったね」

夕陽先輩はそう言って笑った。
その笑顔に見とれてしまった。
まって、爆睡?急に恥ずかしくなった。

「ごめんなさい…」

もう夢から覚めなくても良かったって思うほどだった。

「なんであやまった?寝顔可愛かったよ」

ドキッ
夕陽先輩はなんでそんなに恥ずかしいことでもスラッて言えちゃうのかな。

私も『好き』という2文字だけでもいい。伝えたい。