人間に恋したアンドロイド

「桃花はいつもと同じで何もないな。多分ストレスだろう。
今日は陸くんが帰ってきて泣きつかれたっていうのもあると思うが。」

病院内は家と繋がっているらしく案外すぐに行けて診てもらえた。

「でも陸くん。なんでこんなにいきなり帰ってきたんだい?ずーっといなくて桃花もずーっと部屋に引きこもって泣いていたんだ。学校も休んでね。」

「そうなんですか…俺が連れて行かれたせいで……」

「ん?連れて行かれた?」

「はい。俺記憶無くしちゃったみたいで今日桃花の部屋で目覚めてからしか記憶が無いんですよ…」

「記憶喪失…か。
だが、何故陸くんは桃花の部屋に?」

そう先生が言ったと同時に先生の顔が強張って(^ω^ )こんな顔になっていた。

「僕もよくわからないんですけど昨日桃花が頑張って学校に行こうとしたらしいんです。そこで俺のこと見つけてとりあえず桃花の部屋まで連れて行ってくれたらしいんです。
よく僕のこともっていけましたよねwww」

桃花は結構小柄で大人しそうな女の子だ。さっき見た限りでは。
だから俺のことを連れて行くのは相当大変なはずだ。
それほど助けようという気持ちが強かったのだろう。あれ、普通ここは感動するはずなんだけどな。なんとも思えない。
まるで、ロボットのように心が無くなったように。

「そうか。それなら部屋にいても許せるな。」

そう言って先生のは( ^ω^ )からおだやかな顔に戻った。