発車の汽笛。



「君は、ずるいよ。」

最後の最後に言ってしまうなんて。


やっぱり彼女には敵わない。

僕はそう思うと、おもわず笑っていた。
笑っている筈なのに視界は歪んでいく。


涙とともに零れた本音

「・・・僕も君を愛していたよ。」



*end*